
英語の勉強方法にはいくつもの種類がありますが、そのうちのひとつが「ディクテーション」です。ディクテーションはネイティブにも採用されている学習方法で、日本人が英語を学ぶにも効果の高い方法だといわれています。今回は、ディクテーションの効果的な方法やポイントを解説していきます。
ディクテーションとは
ディクテーションとは、リスニングした英語を書き出すトレーニングのことです。英語の音声を流しながら、実際に聞こえた英語をノートに書きます。集中して英語をリスニングするスキルや、正しいスペル・文章・文法をライティングするスキルを鍛える学習方法です。
「ディクテーションは無意味」はウソ!
英語系のメディアの中には、「ディクテーションは無意味」と謳うものもあります。時間がかかるディクテーションをおこなうよりもその時間で文章を見たほうがいいという意見や、リスニングしたものを書き取ることに意味を見出せないなどの意見があるからです。
しかし、ディクテーションは主に3つの点に関して大きな効果を発揮します。それぞれのポイントを鍛えることで、どんどんディクテーションが得意になってくるでしょう。
ディクテーションの効果
ディクテーションで得られる効果は、主に以下の3つです。
- リスニングスキルの向上
- 正しい文法でのライティング
- 自分の弱点の把握
ディクテーションは、集中して正しい英語をリスニングしなければいけません。ネイティブならではのイントネーションやリンキングも聞き分ける必要があるため、リスニング力を鍛えることができます。
聞こえてきた英語を書き出すことで、正しい文法でのライティングの機会が増えるのもメリットのひとつです。前置詞の使い方や冠詞の場所など、実際に使われている英語を参考にライティングができます。ディクテーションをすることで、リスニングがうまくできなくても、前後の文脈や文法から単語を導き出す推測力や分析力の向上にもつながります。
聞き取れなかった部分は、ボキャブラリー不足や正しい発音を知らないなどの理由が考えられるため、なぜ聞き取れなかったかを分析しましょう。その部分は自分の弱点でもあるため、次にすべき英語学習が明らかになります。
効果的なディクテーションの方法

効果的なディクテーションの効果は、以下のとおりです。
- :英語の文章をリスニングする
- :聞き取れた部分を書き出す
- :もう一度文章をリスニングする
- :セルフチェックをおこなう
- :実際の文章と答え合わせする
それぞれの具体的な内容を順番に見ていきましょう。
英語の文章をリスニングする
まずは、選んだ教材の全体をリスニングします。この段階では書き出しをおこなわず、リスニングに集中しましょう。ここで重要なのは、ある程度の内容を理解することです。内容がわからないものをいきなり書き出すのは難易度が高いため、まずは文章全体をリスニングして内容の把握からはじめます。
聞き取れた部分を書き出す
文章のリスニングが終わったら、ディクテーションをはじめましょう。一文ごとに音声を止め、聞こえた音声を意味に意識しながら書き出します。わからなかったら繰り返すことも可能ですが、何度も繰り返すのはオススメしません。複数回聞き取れないものはなんらかの原因があるため、原因の追及に時間を使うほうが効果的だからです。
もう一度文章をリスニングする
すべてのディクテーションが終われば、音声をもう一度再生します。自分が書き出した英語を追いながら、不備がある部分を修正しましょう。このときは音声を止めず、最初から最後まですべて聞き流します。
セルフチェックをおこなう
実際の文章で答え合わせする前に、セルフチェックをおこないます。スペルの間違いや文法のミス、冠詞のつけ忘れなどは、音声を聞かなくてもわかることもあるでしょう。セルフチェックのポイントは、間違えた部分をしっかり把握することです。自分が普段どういったところでつまずきやすいかが見えてきます。
実際の文章と答え合わせする
セルフチェックが終われば、実際の文章と照らし合わせましょう。どこが間違ったのかを分析することで、自分の弱点が明らかになり、どういった学習方法をするべきかが見えてくるはずです。ディクテーションの間違いには、以下の原因が考えられます。
- 知らない英単語だった
- 知っている英単語だけど発音がわからなかった
- 音声が速すぎて書き出せなかった
- きちんとした文法で書けなかった
- 冠詞や前置詞などが正しくなかった
- スペルが間違っていた
- リンキングを聞き取れなかった など
たとえば知らない英単語がたくさん出てきた場合は、ボキャブラリーを増やさなければいけません。ディクテーションは、次にやすべき勉強法を知るにも有効な勉強方法なのです。
ディクテーションのポイント

効果的なディクテーションをおこなうには、3つのポイントに気をつけましょう。
- レベルに合った教材を選ぶ
- 短時間のディクテーションを長期間おこなう
- 一文ごとに区切る
レベルに合った教材を選ぶ
ディクテーションには、教材選びが大切です。難しすぎる教材を選ぶとほとんどが知らない英単語なので、ディクテーションの意味がありません。ほとんどの英単語の意味がわかるもの、かつ自分の興味のあるジャンルの教材を選ぶのがオススメです。
短時間のディクテーションを長期間おこなう
ディクテーションは、コツコツと積み上げることが大切です。3ヶ月ほど継続することで、リスニングスキルなどの向上が目に見えてくるでしょう。ただし、ディクテーションは集中力が必要なトレーニングなので、毎日長時間おこなうとすぐに挫折してしまうかもしれません。慣れるまでは1分以内の短い教材を選び、短期集中のトレーニングをおこないましょう。
一文ごとに区切る
音声を止める頻度は、一文ごとがオススメです。単語ごとに止めてしまっては、英語独特のイントネーションやリズムを聞き取る能力はアップしません。一文が長すぎる場合は、カンマやまとまりごとに区切るといいでしょう。
ほかの学習方法と組み合わせる
ディクテーションは効果的な英語の学習方法のひとつですが、ほかの学習方法を組み合わせると、さらなる英語力向上が期待できます。ディクテーションであぶり出された弱点を補う学習方法を取り入れて、さまざまな学習方法で英語を学びましょう。
まとめ
リスニングした英語を書き出すトレーニングであるディクテーションは、英語力のアップに効果的な勉強方法のひとつです。とくにリスニングスキルや正しい文法の改善につながり、自分の弱点を見出すことができます。
ディクテーションは自分でできる英語の学習方法ですが、ほかの学習方法と組み合わせるとさらに効果的です。とく に、ネイティブと会話することで生きた英語を学ぶことができます。英会話教室の「フロンティア外語学院」にはネイティブ講師が多くいるため、ディクテーションと合わせた英会話学習にオススメです。




