
英語の長文に苦手意識がある人は多いかもしれません。一見長く見える文章でも、スラッシュリーディングを使うことで読みやすくなり、意味を理解することができます。今回は、スラッシュリーディングの効果や正しいやり方、コツについて解説していきます。
スラッシュリーディングとは
スラッシュリーディングとは、英語の文章を意味のまとまりで区切る方法です。適切な箇所をスラッシュで区切ることで、長文に振り回されず、頭を整理しながら長文を理解することができます。
たとえば、以下の例文を見てみましょう。
「He said that that “that” that that boy said is wrong.」
一見すると「that」ばかりが並んで意味がわかりませんが、スラッシュリーディングをおこなうことで理解することができます。
「He said(彼は言った)/ that that “that”‘(あの『that』)/ that that boy said(あの男の子が言った)/ is wrong.(間違っている)」
このように、複雑な文章をわかりやすく理解する手助けをするのが、スラッシュリーディングの役割です。
スラッシュリーディングの効果
スラッシュリーディングをおこなうことで、3つの効果を得ることができます。
英語の読解力が向上する
日本語と英語の文法は異なるため、多くの日本人は日本語の文法の順番で英語の文章を読みがちです。しかし、そのような読み方をすると、目線があちこちに移動するため英語を読解する時間がかかってしまいます。スラッシュリーディングで文章を区切ることで、文章を先頭から読むクセをつけることができます。
英語を英語のまま理解できるようになる
スラッシュリーディングで文章を先頭から読めるようになると、英語をかたまりごとにイメージするため、いちいち日本語に訳すことがなくなります。そのため、英語を英語のまま理解することができるのです。そのようなトレーニングを続けることで、英語脳を育てることができます。
リスニング力が高まる
日本語の文法順に英語の文章を読むクセのある日本人は、読み返しができないリスニングは、やや苦手な傾向があります。しかし、スラッシュリーディングで文章を先頭から読めるようになることで、リスニング力を高めることにもつながります。
スラッシュリーディングの正しい区切り方

スラッシュリーディングは適当な箇所で区切るのではなく、意味のかたまりごとに区切る必要があります。ここからは、意味を理解しやすい5つの区切り場所を見ていきましょう。
接続詞で区切る
接続詞は、英語の意味と意味を接続する役割をもちます。文章中に接続詞があれば2つの意味がつながっているため、その場所にスラッシュリーディングを置くことで、意味をかたまりごとに区切ることが可能です。
<接続詞の例>
- and
- because
- but
<スラッシュリーディングの例>
- I went to a hospital(私は病院に行った)/ because I wasn’t feeling well.(気分が優れなかったから)
関係代名詞・関係副詞で区切る
関係代名詞とは、代名詞の働きをもつ接続詞のことです。2つの文を代名詞でまとめる役割があります。関係副詞は副詞の働きをもつ接続詞で、2つの文を副詞でまとめます。
<関係代名詞・関係副詞の例>
- who
- that
- where
<スラッシュリーディングの例>
- I called a man(私は男性に電話した)/ who lives with Yuko.(優子と一緒に住んでいる)
間接疑問文で区切る
間接疑問文とは、文章の途中に入る疑問文のことです。間接疑問文が来ることで意味が切り替わるため、スラッシュリーディングのポイントとなります。
<間接疑問詞の例>
- what
- who
- where
<スラッシュリーディングの例>
- I don’t know(私は知らない)/ when she is coming.(彼女がいつ来るか)
- She asked me(彼女は私に尋ねた)/ how long it would take to get to the station.(駅に着くまでどれくらいかかるか)
前置詞の前で区切る
前置詞が来ることで、詳細の情報説明になります。文章が長い場合は前置詞の前でスラッシュリーディングを使うことで、文章の核を見つけやすくなります。
<前置詞の例>
- at
- in
- from
<スラッシュリーディングの例>
- I bought shoes(私は靴を買った)/ for her birthday.(彼女の誕生日のために)
不定詞・動名詞の前で区切る
不定詞や動名詞は、主となる文を修飾するために使われるものです。スラッシュリーディングによって、複雑な複数の動詞を区切ることができます。
<不定詞>
- to+動詞の原形
<動名詞>
- 動詞+ing
<スラッシュリーディングの例>
- He studied for three hours(彼は3時間勉強した)/ to pass the exam.(試験に合格するために)
スラッシュリーディングのコツ

ここからは、スラッシュリーディングを効果的におこなうための3つのコツを紹介します。
完璧な和訳にこだわらない
日本人の多くは、違和感のない完璧な日本語に訳す傾向が強いです。しかし、そうすると先述のとおり英語の文章を先頭から読むことはできません。スラッシュリーディングでは完璧な和訳にこだわらず、意味のかたまりごとに意味をイメージすることが大切です。
自分に合った教材を選ぶ
スラッシュリーディングに向いているのは、自分の英語レベルより少し難しいレベルの教材です。一度読んだだけでは理解できない文章だからこそ、スラッシュリーディングでじっくり読むことで理解することができます。
区切る場所を徐々に減らす
文章の構造が理解できるようになれば、スラッシュの数を徐々に減らしていきましょう。スラッシュリーディングは文章の理解に役立ちますが、スラッシュに慣れすぎるとスラッシュを入れなければ英語を読めなくなってしまいます。最終的なゴールは、スラッシュを引かなくても意味が理解できるようになることです。
まとめ
スラッシュリーディングとは、英語の文章を意味のまとまりで区切りながら文章を理解していく方法です。スラッシュリーディングをおこなうことで、英語文章の読解力向上や英語を英語のまま理解できるようになります。
スラッシュリーディングなどの英語学習は一人でおこなうこともできますが、やり方や成果に不安を感じる人もいるでしょう。そのような人は、英会話教室の「フロンティア外語学院」をご利用ください。目的や年齢にあったさまざまな英語コースがあるので、自分に合った英語学習をおこなうことができます。




